ためになる話「血染めの十字架の旗」
1989年、オランダの子孫であるボーア人の南アフリカ共和国とイギリスが戦争に突入しまた。
ある時、イギリス軍の小部隊がボーア人に急襲されて陣地を襲われました。
ボーア人は地の利を用いて雨あられのようにイギリス軍目がけて攻撃を仕掛けてきます。
戦闘の初めに傷ついた兵士たちはボーア軍とイギリス軍の弾丸が飛び交う間に放置されたままで、逃げることも収容することもできませんでした。そのまま置いておけば一人残らず死んでしまいます。
なんとか敵に反撃し負傷者を助け出したいと必死になっているもののどうにもなりません。
その時、一人の伍長が白い布を取り出し、自分の体を傷つけて、その血をもって一本の太い線を引きました。
彼の意思を悟った戦友がもう一本の血の線を交差させました。
旗は、銃剣の先に付けられ敵陣に向かって振られ続けました。
すると弾丸は止み戦場に一時の平和が訪れました。
この間にイギリス軍は放置されていた傷病兵を助け出し、彼らは全員助かることができました。
血染めの十字架の旗をボーア人も尊敬したからなのです。
戦争の原因はどのようなものであれ、人の命の尊厳は変わることがありません。
命が助かるならば人の意思を超えた十字架に示された神の愛は、戦場の兵士たちの心に深く突き刺さるのです。
こんな愛は素敵ですね。